178,お腹が鳴る3

お腹が鳴るのは実はいいこと!


「恥ずかしい」ととらえがちだけれど、お腹が鳴るのは胃腸がきちんと機能している証拠であり、健康な体の証ともいえます。特に「空腹を感じてお腹が鳴る」のは、生活リズムが整っているからこそ。体内で行われている働きを、もう少し詳しくみていきましょう(*^-^*)


★お腹の中をキレイにしているサイン

胃から小腸の終わりにかけて起こる空腹期の収縮運動(IMMC)は、腸内の細菌繁殖を防ぎ、また細菌の元となる食べ物のカスを押し流す重要な働きを持っています。つまり、お腹の音は胃腸をキレイに掃除してくれているサインといえます。


★お腹が鳴らない=胃の不快感につながることも

空腹期の収縮が十分に行われず、胃の働きが悪くなると、胃液や腸液が体内に停滞し、細菌が繁殖しやすい状態に。そこからお腹の張りや胃もたれ、胃液が上がるといった症状(過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア)につながるおそれもあります。


★「ダラダラ食べ」はNG

ダラダラと間食などを取り続ける食生活は体内時計を狂わせ、空腹期収縮をうながすホルモン・モチリンの分泌を妨げます。その結果、収縮運動がきちんと行われず、不調の原因になることも。食事は「お腹が空いた!」と感じて食べるのが健康のためにも重要です。